【わら小屋講座】ステージ3 増築と増員と食料行動
さて、ステージ3に入りました。
ステージ間のラウンド数も短くなり、ここから食料行動が厳しくなってくる頃合です。
このステージの開始時点では、次のいずれかができていることが目標となります。
・増築増員
・暖炉の取得に加えて 増築、又は2軒分の増築材の確保
ステージ全体の手数は5から7手といった所でしょうか。
では、このステージでの優先行動を見ていきましょう。
暖炉・調理場、
その他飯基盤の確保 :1手(2ステまでにない場合。資材が必要な場合は+1-2手)
飯行動 :可能なら1手(暖炉取得でパン焼きを起動するのがベスト)
増員 :1手
増築 :1手
3石 :2手(石暖炉材、小進歩の変換暖炉があれば必要数分だけ出よい)
増築材の確保 :1手(とりあえずの目標は4軒目分まで)
職業・進歩 :任意
~戦略基盤の壁~
6木 :取れることがあれば(6木=4点)
野菜 :1手
畑 :1手(4枚目)
~拡大再生産の壁~
木 :取れた分だけ(後半の柵材)
家畜1 :1手 (2点でしかない)
ここは基本増築増員を狙っていきます。
というか、手数がまだ増やしきれていないので、余計なことをする暇がありません。
最小限の飯行動と、増築までの手数が少なくなるように増築材を拾っていきます。
3石ができた場合は優先的に回収。
石暖炉が残っているか、石を必要とする変換暖炉がある場合は
2石も早めの手順で回収していきます。
最終的に石の家に改築できれば、石はすべて点数に繋がるので優先度は高めです。
飯行動は暖炉取得か種パンのパン焼きのみの1手くらいで終わらせたい所です。
このステージ終了までに、家4軒、4人 畑×3 調理場or何かの暖炉を持ち
麦を余らせながら物乞いなしに食べ切れれば、かなり良い進行といっていいでしょう。
柵材にまるで目を向けないので不安になりますが、
この時点で取ったとしても当分の間死蔵するだけになります。
初手は石やレンガを取り、余った手で野菜や畑を回収しておくと、
次のステージでの種パンによる得点の伸びがよくなります。
◆このステージで役に立つ職業・進歩について
ステージ3はわら小屋にとって増員の時間です。
小進歩がうてるため、後半戦を戦う小進歩をここで出しておきたい所です。
■小さい進歩
★パン焼き暖炉
これさえあればパン焼きの食料行動は終了といって過言ではないです。
資材も必要とせず、パン焼き界のエースといっていいでしょう。
増員小進歩でこれを出し、飯行動終了となるのが一番美しいステージ3の食べ方です。
・パン焼き部屋、パン焼き小屋
パン焼き暖炉に比べると石が必要なのがネック。その代わり得点が高いのですが…
効果自体は非常に強力なため、石取得の優先順位を高めるだけの価値があります。
・石ばさみ、石クレーン
石暖炉、変換暖炉、石改築。石がいくらあっても困ることはありません。
大工+石クレーンの組み合わせなどであれば、石で多軒増築することも視野に入ります。
コストが少々重いのですが、木の取得に1手をさく価値はあります。増員小進歩でうちたい。
・小牧場
うまく暖炉が起動していれば、小牧場のコストを払う食料は確保できるはず。
わら小屋にとって木を取って小さい柵を引き、番の家畜を確保する程の手数は無いですが、1手で4木+柵までいけるのなら話は別。こいつ自体が3点かつ、次の3点以上の手を狙えるため、純粋な点数手として優秀です。
・ゲスト
食料があまることが多いので、こいつもここが出し時です。
拡大再生産の都合上、共同体長が見えていない限りは早めに出したほうが強いです。
■職業
食料系
・パン職人
レンガ暖炉の相方に非常に良いです。
パン焼きの回数を残収穫 +1回も増やしてくれるので
石暖炉が無くても食べきれるようになります。
木材取得計
手数の都合上、ここで木を取っても有効利用しづらいのですが、
4木を超える木が得られる職業があれば、出しておいても良いでしょう。
・柵見張り
4軒目くらいから増築にあわせる事ができれば良い感じです。
これを持っている場合は木で増築して場の木を辛くしていくと良いでしょう。
・柵作り
出すだけで木8程度が見込める優秀なやつです。
周りの柵の状況を見て木で増築してもよさそうです。柵事故には注意。
・木材運び、木材集め
最終的な木が足りなさそうなら出しておきます。
・材木買い付け人
木の暖炉、変換暖炉などで潤沢に食料が用意できる場合に限ります。
このあたりで出しておくと最後に柵に必要な本数に間に合いますが、
周りの柵も遅れる=結構な確率で柵事故を起こします。
これを持ってる場合も木で増築した方が勝率があがります。
【わらこらむ1】 ステージ1、2の裏で起きていること
さて、ステージ2までを駆け抜けてきましたが、
ここで一旦、回りを見渡してみることにします。
あるプレイヤーがステージ1の8手のほとんどを畑・麦・種パンに費やすと、
周りでは何が起こっているでしょうか?
1ステージに供給される木材は8×4の32木。葦は2×4の8本です。
通常の5グリの場合、これらは5人のプレイヤーに配分されます。
が、畑と麦にしか行かないプレイヤーがいた場合は一人当たりの頭数が増えます。
結果、ほとんどの場合、R4に増築条件を満たしたプレイヤーは3人以上になります。
R5にはプレイヤー全体で4、5軒目の家がたつ資材が、効率よく配分されるでしょう。
こうなると、R5にはまず間違いなく増員争いが起こります。
なんなら次のラウンドの増員のため、初手は資材よりもスタートプレイヤーアクションを優先する事も考えられるでしょう。
増員を遅らせるわら小屋にとって、この展開は追い風となります。
わら小屋側が必要とする多目の資材が、スタートプレイヤーアクション無しに
手に入る確率が高くなるからです。
(ラウンド5は木6、レン6、レン5が出来易いラウンドです)
意図的に増員争いを発生させるために、R3の小劇場を3飯で取り、
R4には二人以上増築させると有利になることもある、というお話です。
ステージ1で資材を取らなかった結果としてこうなるのは、ちょっと面白いですね。
【わら小屋講座】ステージ2 増築材を集めよう
★ステージ2の立ち回り
一般的なステージ2の特徴として、資材がたまり易いことが挙げられます。
通常のプレイでは増築、増員とそれに伴うスタートプレイヤー取得アクション、
繁殖に備えた飯行動のために手数を回さざるを得ないためです。
全員の手数の増えたステージ3以降は、ステージ2ほどの資材の蓄積は見込みづらくなります。
ここまで一切資材を取る行動をしてきませんでしたが、
増築のための資材取得に動きます。
木6、レン6を狙って、スタートプレイヤーでわら小屋をプレイしましょう。
もちろん、spをうつまでも無く、レン6や木6、
レン5が回ってくるようなら先にそちらを押さえます。
増築増員自体はステージ3に入ってからでも十分に間に合います。
基本的な形として、1ステージ7手で小麦畑3、
残る1手は漁3飯を取ったものとして進めていきます。
職業・進歩によってはもっと良い形でR2を迎えることが出来ますので、
よりよくアレンジしてみてください。
R2開始時点の手元のリソースは以下の通り。
飯2、麦3、小麦畑3 以上。
また、このステージでわら小屋の優先すべき行動は以下となります。
上から順番に優先度の高いアクションだと思って下さい。
暖炉の取得については、とりあえず喰えるので次のステージに回しても構いません。
増築材の取得 :1軒分1-2手、2軒分2-4手
わら小屋のプレイ :1手
職業・進歩のプレイ :任意
増築・増員 :2手
暖炉・調理場の取得 :1手(資材に1-2手)
2ステのための食料行動:2-3飯の行動 1手(生麦喰いで代用可)
その他 :?手
上の中からR2の6手を割り振っていきます。
★資材取得の優先順位
基本的にわら小屋で優先すべき資材はレンガです。
暖炉・調理場の取得のために、必ず1回は入る必要がありますし、
大進歩も打つ必要があるため、改築アクションは無駄になりません。
2軒でレンガに改築、3軒目の増築からレンガの家を作っていきます。
どうしてもレンガが手に入らない場合は、木で増築しても構わないのですが
3軒目だけにして、4軒目以降はレンガの家の増築に切り替えましょう。
最後に木材を集めるわら小屋にとって、
【場の木材を余らせる】ことは戦略的に重要なことです。
ともあれ、なるべく多いレンガや木があればそこに優先して入っていきましょう。
食料行動は麦でしのぐこともできますので、かなり無理が利くはずです。
かなり都合の良い手の流れについて書いてみます。
レンガ5/spわら小屋
レンガ6/石1
改築レンガ暖炉/増築
都合の悪い場合はこんな感じでしょうか?
spわら小屋/木3
木4/増築
3飯/増員
◆このステージで役に立つ職業・進歩について
★増築に関する職業・進歩
・大工、レンガ貼り、レンガ積み
強力な増築補助です。どれか1枚でもあれば快適なわら小屋ライフが送れます。
葦が不要となるわら小屋にとって、増築資材の軽減は非常に相性の良い組み合わせです。
スムーズな増築に加えて後半の点数の底上げにもつながります。
・斧
出す前に葦石木に1度行かないといけないのと、木にしか対応できないのがネック。
木で3軒増築になるため、前の3職業に比べるとかなり弱いです。
・レンガ大工
家2軒分のレンガが1手で手に入ります。つよい。
★暖炉の取得に関する職業進歩
・石切り、成り上がり
葦石木を有効に生かせないわら小屋にとって、石の確保は頭を悩ませる所。
暖炉を取るための石をどう得るのか?という問いへの解答となります。
石切りからレンガ暖炉、石暖炉、石改築で3回の起動が見込めます。
成り上がりならうまくいけば石暖炉に直行できます。
・パン焼き桶
上記と同様に石を軽減できるのが強い、といいたい所ですが
木の取得にも手数がかかるので微妙な所です。
ステ2のspのうち1回はわら小屋を出すことを考えると、
2回目のspをうてるかどうかは怪しく、全般的に小進歩は使いづらくなります。
増員小進歩で暖炉を取れればかなり強いです。
・喜捨
職業をうっていなければ飯行動の選択肢になります。
わら小屋は序盤系の職業が無しで動くことが多いため、有効利用できます。
これも増員小進歩でうてれば強いです。
・木の暖炉
わら小屋/葦石木
木4/増築
木3/増員小進歩木の暖炉
こんな形の組み立てが出来れば強いです。
ここで使わなくても、ステージ3の増員小進歩でもGOOD。
【わら小屋講座】ステージ1 前提条件を満たそう
◆小麦畑を作ろう
まずはわら小屋条件の小麦畑を作ってみましょう。
増築を強力にサポートするわら小屋ですから、なるべく早く出したいところです。
種まきを2ステージに分けるやり方や、3軒目を作ってから畑を耕すやり方もありますが、
ここでは事故率を下げるため、また特定のカードに頼らない、
誰でもできるようにするために1ステージから麦畑を作るやり方で進めていきます。
小麦畑3を作るために必要な手数は7手。畑×3、小麦×3、種パン。
麦よりも畑のほうが若干価値が高いことを考えると、
初手畑で進めていけば間違いはなさそうです。
1ステージで完了する場合は全8手のうち7手をかける必要があります。
余りの手数は1しかありません。この1手を何に使うかは慎重に見定めましょう。
具体的には職業、3or4飯、6レン、4or6木が候補になります。
(畑と麦にしか通わないプレイヤーがいる場合、ステージ1から木6、レン6が出来ることは珍しくありません)
食料行動以外を選択した場合、麦が1つ(職業の出し方によっては2つ)
犠牲になることは留意しましょう。
ドラフトで手数が圧縮できる職業・進歩を手に入れていた場合、
使える手数が増える場合がありますが、その場合でも残された手は多くありません。
数少ない手を無駄なく打つことは、わら小屋に限らず、
アグリコラをプレイする際において重要になります。
◆このステージで役に立つ職業・進歩について
★ 手数を圧縮する職業
・畑番(2手圧縮)
・種屋(1手圧縮)が該当します。
畑点が下がるものの平地も2手分の働きをします。
手数を圧縮するわけではありませんが、状況を有利にする職業もいくつかあります。
R1に出せば麦に通う3手に+2飯。
6飯を得られればステージ2の食料行動までしのげるのが高評価です。
後のステージの野菜も+2飯が付き、取りやすくしてくれます。
・魔術使い
R1に出せば麦に通う3手に+2飯。若干のリスク有。
季節労働者に比べると進歩なしでも大目の食料を得ることが出来ます。
後のステージの飯補助にも。
・ごますり
R1に出せば麦に通う3手に+1飯。
小麦競合をそれなりに排除してくれます。
・奇術師
R1に出せば麦に通う3手に+1飯。
3飯と比べても弱めなので、職業条件を満たしたい場合以外はお勧めしません。
平地を出したい場合等に。
★少し特殊な職業
・乗馬従者
ラウンドのめくれにもよりますが、種パンがR3か4で、
大進歩で平地・鋤(鉤型鋤、折り返し鋤)・畑が出せる場合は非常に強力です。
運次第ですが、ドラフトで押さえておいて損はありません。
例:乗馬従者/羊1麦
木3/大進歩 鉤型鋤麦
劇場3飯/畑3
種パン麦/SPわら小屋
・営農家、畑好き
1ステージでは手数をまったく圧縮しませんが、以降の種パンの補助になります。
最終的には2手分程度の得になることが多いです。
1ステージで1つだけ麦を蒔き、2ステージで小麦畑3を作るパターンの場合は純粋な手数圧縮にもなります。
・鋤鍛治
手数の圧縮はしませんが、フル稼働した場合畑の枚数が多い分有利となります。
食料の消費が多いため、季節労働者や魔術使いと組み合わせる必要があります。
例:魔術使い/劇場2飯麦
鍬鍛治/劇場2飯麦
畑2−1飯/劇場2飯麦
畑2−1飯/種パン
また後半の畑に通う手数も1手圧縮してくれるため、
家5軒畑6枚柵4マスのきれいな形を作り易いです。
木がとれない場合は家5軒畑8枚柵2マスも悪くないです。
・托鉢僧
1ステを2物乞いで切り抜け、麦を守ることができます。
前半の手数がとにかく足りず、後半は余るわら小屋にとって、
かなり相性の良い職業といえます。
・醸造士
弱い職業の代名詞のような醸造士ですが、わら小屋ならちゃんと使えます。
1ステージに出してしまえば、2ステージの食料行動まで賄え、3ステージの飯行動も1手で済みます。麦は余りがちなので、暖炉を取った後でも補助として優秀です。
・脱穀職人
1ステの麦→3飯はなかなかの強力です。
以降の飯行動でも、暖炉や調理場までのつなぎとして十分な性能を持ちます。
最悪、これだけで最後まで食べることもできますが、暖炉がないと番外点不足で負けやすいのに注意です。
【わら小屋講座】 前書き
前回の牛車からずいぶん時間があきましたが、
先日の新城で開催されました「アグリコラ日本一決定戦」
にて、主催者の方からリクエストがありましたので、
今回はわら小屋について書いてみたいと思います。
わら小屋は、小麦畑3という非常に厳しい条件を持ちますが、
以降の増築、改築の際に葦が不要になるという、
非常に強力な効果を持つ小進歩です。
優先して行うべき行動が畑関係と増築増員に偏り、
飯行動は主としてパン焼きですますことになるため、
途中まで家畜に関する要素(柵、家畜)は無視をしてしまっても構いません。
この点だけ理解しておけば、初心者でも簡単にわら小屋を使うことが出来ます。
今回はEIK、5人戦のアグリコラを前提として書いていきますが、
拡張環境やリバイスド(ミニチュアデッキにて実装されています)でも、
使えないことはないので、参考してみてください。
では順番に、わら小屋の手順についてみていきましょう。
■ 目次
牛車講座 実践編
では実際に牛車を使う形を考えてみましょう。
11ラウンドの初手にSP牛車をうつこと、また野菜、麦を持って
その後速やかに種まきができることを目標にします。
前回の通り、牛車を使うために必要なアクションは以下の通り。
- 4木、3木、柵、牛(-飯)、牛(-飯)、sp牛車
牛車の準備を、実際のアクションとしてみていきます。
とりあえず3ステージ目、R8から始めてみましょう。
木の家3件、家族3人、調理場以外の職業・進歩はないものと仮定します。
R8~R10までの手数は9手。このうち牛車に必要な5手を除くと、
残りは4手しかありません。
また、R10にラウンドカードの牛がめくれない可能性を考えると、
R9の収穫を牛を持ったまま乗り切る必要があります。
- R8 4木 3木、柵
- R9 2羊、牛-1飯、野菜
- R10 野菜、牛-1飯、麦
- R11 sp牛車
やれないことはないのですが、ちょっと余裕がありません…。
4木、2羊、3手目の野菜は既に他の人に取られている可能性もあります。
牛車のために必要なアクションを除くと、ほぼ飯行動しかできていません。
もう少し余裕を持って動くには何が必要でしょうか。
やはり木と飯が足りていませんので、そこを追加してみることにします。
3ステ開始時の前提条件(家3、家族3、調理場)に
厩2と羊3(羊2→繁殖)を追加します。
代わりに調理場をかまどにダウングレードします。
- R8 3木 牛-1飯、日雇い
- R9 何か 牛-1飯、麦
(牛繁殖) - R10 野菜 なにか、なにか
- R11 sp牛車
3ステージで牛が繁殖できるので一気に楽になりました。
「何か」の所は木を集めるか、食料をとるか、
点数を取る行動に使います。
ですが、余剰の手3手では手数の余裕は余りないので、
増築増員するか、石の大進歩をひとつとるか、
木を集めておくかのうちどれかひとつ位を目標に動く感じでしょうか。
やはり牛車をR11にうつためには、2ステージくらいから
準備をしておいたほうがよさそうです。
牛車の条件を達成するための木・食料の確保として
以下の行動を目標とするといいでしょう。
上から順番に優先度が高くなります。
- 最低一人は増員しておくこと
- 牛繁殖のために、多めに食料を手に入れておくこと
- かまど・調理場のどちらかを手に入れておくこと
- 柵・厩などの家畜を繁殖できる設備を整えておくこと
また、牛車を打った後の事を考えると以下の事も優先度が高くなります
- 柵を引くために木をなるべく多く持っておくこと
- 蒔くための種を持っておくこと
実際に遊ぶ際には、職業や小進歩がありますので、
もう少し楽に牛車を打つことができると思います。
種まき・繁殖はアグリコラでも慣れが必要な拡大再生産部分
で、初心者には少し敷居が高いかもしれません。
牛車はその二つともに強力なサポートとなるカードですので、
ぜひ使っていただければと思います。
牛車講座 アグリコラ(旧版EIK、5人戦)の話
先日の上田のアグリコラ会で話題に上った牛車の話をしてみます。
牛2頭という厳しい条件・そこそこ重い資材のため、
一見すると使いづらい小進歩に見えるのですが、
うまく起動できたときの効果はなかなかのものです。
今回は牛車の強さについて評価してみましょう。
◆牛車アクション時の点数
- 進歩点 :1点
- 畑3枚(R11まで) :6点(未使用スペース点+3、畑点-1→2)
1手7点は問題なく強いですね。
同じ畑系で3枚耕せる鋤と比べると、
別途畑に入る手が必要でない分速効性があります。
次に発動に必要な手数を考えてみます。
◆牛車発動に必要なコストについて
資材コスト
- 3木 :→(アクション)1手分
条件
- 2牛 :牛(牛-1飯)、牛(牛-1飯)→2手
※R11起動目標なので牛2はとれないものと考えます。
また、牛2匹を捕まえるには収納スペースが必要です。
職業・小進歩がない限りは柵を引くか厩を建てることになります。
- 柵(or厩) :4木、柵or4木、(厩2)→2手(増築厩の場合は1手)
◆牛車の点数効率
さて、両方をあわせて牛車の点数効率を出してみます。
- 牛車に必要なコスト:6手(5手)
- 牛車起動時の点数 :7点
…あれ、なんだか微妙な点数になってますね。
このままだと畑に3回入った方が、3手で6点なので圧倒的に強くなってしまいます。
ここで盤面を見渡してみましょう。
1マスの柵(又は厩2)と2匹の牛が残っています。
実は牛車の強さの半分はこの条件部分にあります。
- 1マス柵 :3点(未使用スペース点+1、柵点-1→1)
- 2牛(R11) :順調に繁殖したとしてR14時点で5匹、4点
(+かまど時3飯、調理場時4飯)(牛点-1→3)
- 牛車条件部分の点数 :7点
これで全部で6手14点の手になりました。
畑3枚を直接耕すより、何とか効率が良いということになりそうです。
ただし、もし牛が繁殖できない状態だった場合は条件部分が2点下がり、
1ラウンド遅れるたびに2点下がり…と、無理に打っても強いとは言いがたいようです。